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自立移行住宅 あーすろーど

「あーすろーど」ブログ

担当の橋本理事からの今の想いをお伝えします。みなさん読んでください。

2023-06-29
事務所相談室で笑顔の橋本理事
 みなさん、私たち地域で暮らす者にとっては、体の自由が利かない、重度になればなるほど、何をするにしても、とても大変なことになります。朝起きるのにしても、身支度を整えるにしても、トイレや、洗面、食事についても、着替えも、誰かの手を借りなければどれひとつできません。しかしながら、私たちは、家庭の中や、病院の中、施設の中ばかりではなくて、あくまでも多くの方が、生活している地域社会やまちの中で生きていきたいと思っております。施設の中では、時間が来れば、勝手に起こされ、黙っていても食事が運ばれてきます。地域社会の中で生活すれば、みそ汁一杯を飲むにしても、美味しく頂くためには、味噌の量をどのくらいにするかとか、中身の具を何にするかとか、その材料を誰と買いに行くかとか全て自分で考えていかねばなりません。そんなところにも自分の知恵や経験が生かせますし、全ての事において、自分で責任をとっていかなければなりません。全てのことを人任せにはできません。私たちにとって、障がいが重くなればなるほど親や兄弟をはじめ、施設の職員などにも、あなたはこうしなさい、ああしなさいと言われ、多くの事に対する判断を奪われてきた気がします。だからこそ、私たちは、大人になってからも、なんとなく自己決定ができずに、何に対しても、他人に対してもはっきりとものごとを言っていくのが苦手な傾向に追い込まれているような気がしてなりません。私たちは、より自由な、たくましい人間に成長していくためには、幾多の経験を重ね、多くの方々といろんなことを一緒にやっていく中から自分自身を鍛え直し、意識を高め、自ら責任をとっていける頼もしい人間に成長していけるのではと思うのであります。
 こんな私たちではありますが、今、私たちは、自分自身が生きていくのはもちろんではありますが、自らの様々な経験をどのようにして若い仲間に伝えていくかということが、ものすごく大切であるなあと思っております。
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