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タウンミーティングin郡山 ~郡山に障がい者差別禁止条例を!~
2017-01-24
パネルディスカッションの模様
 前日の雪で、市内一面が真っ白に染め上げられた1月21日(土)、障がい者差別禁止条例の必要性を多くの方に知っていただこうと、DPI日本会議と「郡山市に障がい者差別禁止条例制定を実現させる会」主催のタウンミーティングが開かれ、あいえるの会も会をあげて参加しました。
 会場となった郡山市中央公民館には、かなりの積雪にも関わらず、多数の参加者が足を運んでいただきました。参加人数は、最終的にあいえるの会のスタッフも含めて130名を数え、条例への関心の高さを見ることができたと思います。
 
 午前中の基調講演では、DPI日本会議 事務局次長の今村氏より障害者差別解消法の解説と、同法に積み残されている、差別の定義の不十分な点や、民間事業者への合理的配慮の提供の求め方、紛争解決の仕組みがない事などについて話があり、そのためにも条例は必要である、とのお話をいただきました。
 
 午後は、世話人会の団体に呼びかけた差別事例アンケートの中から3つの事例を、寸劇を通して皆さんに紹介しました。一つ目は、飛行機に乗ろうとした電動車いすの利用者が大きさを理由に断られた事例、二つ目は、発達障がいの高校生が学校で授業における合理的配慮を受けられないという事例、三つ目は、聴力障がい者が聞こえない事を理由に、万が一の対応に不安があるということでホテルの予約を断られた事例でした。いずれもユーモアを交えながらの熱演?で、会場も笑い(苦笑?)に包まれていました。
 
 引き続きパネルディスカッションに入り、参院選・選挙区の政見放送において手話通訳が付けられないという問題、公立の高等学校において発達障がいを持つ生徒に対する対応が困難であること、また障がいについての生徒本人、保護者の理解を得ることの難しさ、周囲に理解してもらうことの困難さがあるという問題、最後に山間地域での移動の問題について、環境の不備の中で障がいを持つ方は更なる困難を強いられているという、3つの問題提起がなされました。
 
 条例を作ることがこれらの問題の根本解決にはつながらないとは思いますが、少なくとも「差別とは何か?」「どんな配慮を必要としているのか」を社会に広めていくことに果たす役割は少なくないと思います。参加された市議会議員さんからは、条例制定にあたっては積極的に議員に働きかけてほしいとの心強い発言もあり、今後の実現させる会の活動の励みになりました。
 
 条例制定を実現させる会では、今後具体的に“郡山らしい”条例の骨子づくりに取り組んでいきたいと思います。
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