自立移行住宅 あーすろーど

自立移行住宅「あーすろーど」とは
あいえるの会では、地域での自立を目指す障がい者のために、自立移行住宅「あーすろーど」を建設しました。
自立移行住宅「あーすろーど(地球への道)」という名前には、理事長の3つの思いが反映されています。
- 地球の大地に根付かせる自立生活
- 障がい者自身の動き(道(ロード)を歩む)が社会を変え、さらに地球を守ることに繋がると信じて
- 障がい者の自立を明日(アース)につなげていき、後輩の自立を促していく
あいえるの会の自立移行住宅は、生活の全てにおいて介助が必要な、重度訪問介護を利用して生活する人たちが入居対象になります。グループホームや入所施設のように管理人や常駐のスタッフは置かず、入居者は自分で介助者を確保し、自分の生活を組み立てます。
一方で、最初から全くサポートなしというのは不安な部分があるかと思いますので、実際に自立をしているあいえるの会の当事者がILP、ピアカンなどの必要なサポートを行う予定です。
住宅を建設するにあたって、一番こだわったのは“場所”です。通常、障がい者のための施設は郊外に建設されることが多く、疎外された感があります。人が生活し、賑わっている街なかに住宅を建設することで、日常的に地域の皆様と触れ合い、関わりが増えることで、障がい者の理解につながると信じています。
自立移行住宅では、3年をメドに地域へ移行してもらうこととなっています。入居中に金銭管理、介助者について、地域との交流について等、地域で生活するために必要なことを先輩たちから学びます。
ここから多くの障がい者が自立していくことを願っています!
「あーすろーど」ブログ
今年も後半に入りました。担当の橋本理事からご挨拶です。
2022-07-14

第4回ILP(自立生活プログラム)が6月22日に開催されました
2022-06-27
前回、お知らせしましたが、第4回ILP(自立生活プログラム)が開催されました。テーマは「家を探そう」でした。
参加者のお一人、三宅貴大さんに感想をお聞きしました。「前回のILPを通して民間住宅のメリット、デメリットを知った上で、今回のILPで民間住宅にすることを決意して発表しました。その上で不動産屋と話すためにロールプレイをおこなって、不動産屋をまわる上で条件の伝え方、決め方など学ぶことが出来ました。」とのことです。
主催者の自立生活事業部の宮下三起子さんに今回のプログラムについてお話頂きました。
「参加者のみなさんが、前回、住宅政策課のお話を聞いて、それまでは市営住宅しかないと思っていたが、不便な場所であったり騒音のことなども考えて、最終的に民間住宅を探したい、という気持ちになったようです。本当のところ、最初から民間住宅に入りたいと思っていたようです。でも、ILPをやる前は、不動産屋に伝えられるだろうかとか、理解してもらえるだろうかとか、心配なことばかり。市営住宅の方が入りやすそうだし、障がい者用の住宅があるから、市営住宅にするか?と、あきらめていたところがあったのだと思います。
今回、住宅政策課の話を聞いたり、ILPでロールプレイをする中で、もう1回、どこに住みたいかとの確認作業をしました。そうして、結論が“民間住宅を探そう” ということになりました。」
これから、ロールプレイを重ね、いよいよ不動産屋に行って、家探しを始めるのですね。
3年目に入り、退居期限も近くなってきて、みなさん本気です。本当にたくましくなりました。

今年度も、ILP(自立生活プログラム)が行われています
2022-06-15
今年度のILPは、昨年同様、月に2回ずつの予定とのことです。5月から開催されていて、現在の時点で3回開催されました。担当の秋元恵子さんから、今年度のILPについてお話をお聞きしました。
「今回のテーマは<自立するために、とにかく動き出そう!!>です。今までは、介助のことや金銭問題とかを主にやっていました。でも今回は、一番大事な住宅に関することをやりたい。とりあえず今年度中に、あーすろーどの入居者を一人、街に出したい、という目的があり、もっとも難題となるのが住宅だと思います。まず民間と公営住宅のメリットとデメリットを伝えながら、そのうえで、自分にとって何を大事に住宅を選ぶのかを考えて、実際に動くこと。公営住宅については、申し込みをしたり、あと、どこの(地域の)公営住宅を選ぶのかを自分の生活を考えながら選ぶ。民間の場合は、実際に不動産屋さん行って交渉する。それにはやっぱりロールプレイが必要なので、それをやりながら。あとは、不動産屋さんによっては差別的な扱いをされるだろうし、言葉も浴びせられるかもしれないので、ILPとは別にピアカンで癒しながら、そして、今回は担当の宮下、私も一緒に行動する。もうひとつは、実際、いま一人暮らしをしている人の家に行ってみたり、泊まってみたり体験してもらう。そのためにILPを開催します。1回目は、オリエンテーションで「自立するためのプログラムを自分で立ててみよう」、2回目はすごろくを使って住宅について考えました。3回目は、市営住宅についてということで、申し込みの方法を、住宅政策課の方に来ていただいて説明してもらいました。また、実際に市営住宅に住んでいる、自立生活事業部の外山裕一さんと私が話をさせていただきました。
3回やってみて感じたことは、今までは、具体的に動かなかったから、あれこれ考えて不安になっているという状態だったと思う。これからは、動いていくので目的によって動くことによってちょっとずつ前向きになれると信じています。」
実際にILPに参加された入居者のお一人、緑川さんに感想をお聞きしました。
「自分のことなので慎重に行動したい。ILPで話を聞いて、いろいろ、ためになっている。基盤は出来てきたので、一年間かけて良い物件を探したい。」とのことです。緑川さんありがとうございます。
次回は4回目で6月22日(水)に行われます。「自分で行きたい不動産屋さんに行ってみよう(ロールプレイ編)」です。終わりましたら、また報告させていただきます。

「橋本広芳あーすろーど入居者に聞く」第4弾は本栁牧子さんです
2022-06-09
「橋本広芳あーすろーど入居者に聞く」第4弾。最後は、本栁牧子さんです。
前回に続き、今回も、たいむILをお借りしてインタビューさせていただきました。天気が良くなったので外でお聞きしました。今回は、撮影環境にいろいろと不備があり、動画配信できなくなりました。文字でご覧いただきたいと思います。本栁さんには、また、別の機会に動画を撮らせてもらう予定です。
では、インタビューの様子をご覧ください。
橋本:今日は、あーすろーどに入居されている本柳さんにお聞きしました。毎日の生活は、あーすろーどに入られてどのように変わりましたでしょうか?
本栁:自分で考えてやらなきゃならないということが変わりました。ヘルパーさんに来てもらって、これはこうして、あれは、こうしてって言わないと生活できないので、勉強になっています。料理もたくさん作れるようになりました。簡単に作れるものばっかりだけど。昨日は、肉とキャベツを炒めたのを作った。
橋本:毎日、楽しいですか?
本栁:はい。大変なこともありますが、楽しいです。
橋本:親や兄弟姉妹と、今、どんな風な関係をなさっておられますか?持たれていますか?
本栁:たま~にしか会わないけど、今の方が関係は楽です。いつもそばにいるわけじゃないから。
橋本:そうですか?良かったですね。次の質問にいってもよろしいでしょうか?これからは、どんな生活を望まれますか?
本栁:のんびりしたいです。
橋本:のんびりですか(笑)あーすろーどはもうすぐ3年目になられると思いますが、住まいのことなどは、どのようにお考えになっていますか?
本栁:一般の住宅がいいのか、市営の住宅がいいのかわかんない。だから、今のところ、まだ出ません。
橋本:いろいろと苦労されると思いますが、これからもよろしくお願いします。また、なにかあったら、インタビューさせていただくことにいたします。今日は、ありがとうございました。
本栁:ありがとうございました。

「橋本広芳、あーすろーど入居者に聞く」第3弾は、和泉邦子さんです
2022-06-02
橋本理事のインタビュー第3弾は、和泉邦子さん。今回は、生活介護事業所たいむILをお借りしてお話を伺いました。インタビューしやすいように、セッティングをして頂きました。二人の後ろにあるのは、利用者の作品の数々。たいむILで販売しています。興味のある方は、お問い合わせください。
今回も、3つの質問にお答えいただきました。和泉さん、ありがとうございました。動画にて配信していますので、下記のURLからご覧下さい。
