自立移行住宅 あーすろーど

2階が自立移行住宅あーすろーどです
自立移行住宅「あーすろーど」とは
あいえるの会では、地域での自立を目指す障がい者のために、自立移行住宅「あーすろーど」を建設しました。
自立移行住宅「あーすろーど(地球への道)」という名前には、理事長の3つの思いが反映されています。
- 地球の大地に根付かせる自立生活
- 障がい者自身の動き(道(ロード)を歩む)が社会を変え、さらに地球を守ることに繋がると信じて
- 障がい者の自立を明日(アース)につなげていき、後輩の自立を促していく
あいえるの会の自立移行住宅は、生活の全てにおいて介助が必要な、重度訪問介護を利用して生活する人たちが入居対象になります。グループホームや入所施設のように管理人や常駐のスタッフは置かず、入居者は自分で介助者を確保し、自分の生活を組み立てます。
一方で、最初から全くサポートなしというのは不安な部分があるかと思いますので、実際に自立をしているあいえるの会の当事者がILP、ピアカンなどの必要なサポートを行う予定です。
住宅を建設するにあたって、一番こだわったのは“場所”です。通常、障がい者のための施設は郊外に建設されることが多く、疎外された感があります。人が生活し、賑わっている街なかに住宅を建設することで、日常的に地域の皆様と触れ合い、関わりが増えることで、障がい者の理解につながると信じています。
自立移行住宅では、3年をメドに地域へ移行してもらうこととなっています。入居中に金銭管理、介助者について、地域との交流について等、地域で生活するために必要なことを先輩たちから学びます。
ここから多くの障がい者が自立していくことを願っています!
自立移行住宅あーすろーどのご利用について
1.どんな人が利用できますか
- 常時介助が必要で自立を目指している方
- 一人暮らしをした時に、重度訪問を利用しないと生活が難しい方
- ILP(自立生活プログラム)、ピアカンのカウンセリング受講ができる方
- その他、理事長判断にて許可が出た方
2.入居時にかかる費用はいくらですか(201~204号室の4室)
- 家賃 30,000円/月
- 敷金 90,000円(家賃の3ヶ月分)
- 水光熱費 30,000円/月
- 共益費 1,000円/月
3.入居時に必要なものは何ですか?(利用期間は3年以内)
下記以外の生活に必要なものは、全てご用意ください。
各部屋に、設備として、エアコン、トイレ、ミニキッチン、カーテンが付いています。
共有スペースには、風呂、洗濯機、キッチン、電子レンジ、電気ポット、冷蔵庫、テレビ、加湿器が設置されています。風呂は二つあり、一つにはリフトが付いています。
4.1泊から利用できる部屋があります(205号室)
利用料は1泊2日 2,000円
部屋には、電動ベッド、寝具がありますので、着替え等身の回りに必要なものがあればご利用いただけます。共有スペースの物も使用できます。
「あーすろーど」ブログ
入居者全員が旅立つ日がもうすぐやって来ます。本当の意味での自立に向けて、ILP(自立生活プログラム)が行われました。
2023-02-16
今週末には、いよいよ、みなさんの引っ越しが始まります。引っ越しを前にしての今の気持ち、介助について、感じていること、思っていることを話したり、再度考えようということで、いくつかの項目をあげて近所付き合いなどについて考えたり、先輩から、アドバイスを頂いたりしました。また、一人暮らしでやってみたいこと、一人暮らしをしたいという人がいたら、自分が出来ることって何だろう。入居していた1人、もうすぐ引っ越しをする3人が真剣に考えました。
まず、一足先に、アパートで一人暮らしを始めた三宅貴大さんから感想をお聞きしました。「そろそろ金銭的な自立という場面も本格的に考えなきゃいけないこと。そして、あーすろーどに住んだ仲間の大切さを学ぶことができ、再確認できました。今後も4人は繋がっていくと思うので、私自身の自立を今後も頑張っていくと共に、自立の素晴らしさとか楽しさとかを、今後のあーすろーどの入居者になりたいという人達に発信していく活動を頑張りたいと思います。」また、17日に引っ越しをする本柳牧子さんにお聞きしました。「いろいろ課題が山積みだあ。私は、どんだけ出来っかわかんない。ちゃんと出来っかどうか不安!今までみたいに、下の事務所に降りて来て『ちょっと~』というわけにはいかない。本当のことを言うと、やってみないとわからないので、前に進みたい」との力強いお話でした。
主催者の自立生活事業部の秋元恵子さんから、「今回は、座談会みたいにしてやったので、人によっては厳しいことを言うと思ったかもしれません。でも、本当に地域で生活する上で必要なことを話しました。」
同じく、自立生活事業部の宮下三起子さんからもお話頂きました。「コロナの影響もあり、近隣との関わりを持つ機会が少なかった。また、あーすろーどにいる時は、あいえるの職員が行っていて、守られた環境にいたということを知って頂きました。再度、近所づきあいのマナーを学んでいただきました。自分のことだけ考えるのではなく、相手のことを考えていくことも必要だと言う話をしました。感想としては、『引っ越しをして新しい家での生活に不安はある。しかし、前に進むしかない』という発言に、とても嬉しいと思いました。あーすろーどに初めて入ってきた時は、自信もなく下を向くことが多かったのに、今は誰一人として下を向くことなく、真っ直ぐに前を向いていました。あいえるの会の理念に基づいて、地域で生活していくということは、とても喜ばしいことだと思います。」とのことでした。
入居前のILPから含めると3年の月日を、共に勉強し、一緒に住んだ仲間としてこれからも進んでいくのですね。今後、新しい入居者があーすろーどにやって来るでしょう。これからも、1人、2人とまちで当たり前に暮らす人が増えていくことを願っています。

三宅さんに続き、本柳さん、和泉さん、緑川さん、入居していた全員が、本当の意味での自立をすることになりました。
2023-02-09
三宅さんが自立したあと、次々に、県営住宅(復興住宅)、市営住宅に全員が当選し、2月20日までには、引っ越しをして、自立することになりました。あっという間に、あれよあれよという間に決まりました。実際に、生活できるようになるには、トイレや風呂などの住宅改修がどうしても必要になります。何度も足を運んで、ご家族、相談員、住宅改修の担当の方と、話をしながら進めています。3人の皆さんは、前途洋々です。あるご家族が、一人暮らしが心配で心配で「大丈夫か」と聞くと、「自分の心配をしてください」と言われたと、笑っておられました。
あーすろーどに入居する前の1年間、そして入居されて2年の月日をILP(自立生活プログラム)やピア・カウンセリング等、入居者4人は、共に仲間として、歩み、学んできました。それが大きな力となってここまで来たと思います。自立生活事業部の担当が、自立に向けてのプログラムを企画し、継続してやってきたことが、今に繋がっていると思います。これから4人の方が地域で暮らしていく。そして、そのことがきっかけになってどんどん仲間が増えていくことでしょう。
担当の橋本理事から、4人の方に向けてお言葉をいただきました。「みなさんが、地域の中で、力強く歩み出すことは、とても素晴らしいことです。これからもご活躍されることを願っております。あいえるの会の一員として共に頑張っていきましょう!」
あーすろーどは、201~204号室の4室が空きになります。自立を目指す方々からのご相談をお待ちしています。平日は見学可能ですので、電話連絡の上、お出かけ下さい。

自立第1号の三宅さんに、担当の橋本理事がインタビューを行いました
2023-01-23

担当の橋本理事から新年のご挨拶です
2023-01-12

入居者3人が交流スペースでお話をしている様子をお伝えします。
2022-12-15
三宅さんの激励会のあと、入居者の3人が集まってお話をされました。コロナ禍でなかなか集まって何かをするということは出来ない状況でしたが、この2年間ここに集まって、掃除当番やごみ当番なども自分たちで話し合い、共同生活をされました。そんな話もTUFの深谷さんに聞いて頂きました。
本栁さんは、2年前に入居された頃は、取材とかは遠慮したいと、言葉少なかったのですが、今は堂々されていて思いや要望等話されています。今回、3人でのお話が終わったあと、深谷さんに「私の部屋見てってください。畳でこたつの暮らしをしてるんです。私は、足が冷たいから、こたつがないと暮らせないんです。トイレも和式に改造したんです。自分が使い易いようにして生活しています。これから、ここを出た時も、この体験を生かしてやっていきたい。なかなか住むとこ、見つからないんですが」と話されていました。本栁さんも緑川さんも、近く、一人暮らしを始めると思います。あーすろーどは寂しくなりますが、自立者が一人二人と出てくるのは、嬉しいことです。(今回、和泉さんは帰省中のため不在でした)
